2011年9月12日月曜日

忙しすぎるおじさんのひとり言

忙しいスケジュールをギンギンに、こなしていると色々な事が気になり出したりする・・。 おじさんだけの悩みかも知らないけれど、精神的なプレッシャーが、これでよいのか・・?、 と問いかけてくるイメージだ。 今、自分のやっている方法は間違っていないだろうか・・。非常に不安になるのである。 先日の、オーディオテクニカ アストロスタジオで行ったマイクセミナーでも、その不安が少々だが感じられた。 ミキサーを目指す若者達(私より若い方々)に、短い時間(約15分~30分)でアシスタントなしでマイクのセレクトからセッティングそして生演奏までを録音してもらい、 今までに自分の仕事時に、スタジオで体験したノウハウや、習得したミキシングテクニックを駆使し、音楽作品を、参加している全員の前で、素早く仕上げる ! 。 若手のエンジニアーにとってはどえらいプレッシャーのかかる体験が出来るイベントだと考えられる。 我々おじさんは、長い録音体験の中で(パイロットの滞空時間何万時間と同等の、長い滞録時間の長さで)生まれた、自分流のノウハウを持っているのでまったく心配なく作業をすることが出来る。 苦労している若者達に、長い滞録時間で生まれたおじさんのノウハウを手取り足取りで教えるのは簡単だ、しかし、 それではおじさんのノウハウを、物まね風で覚えた、地に足が着いてない状況の、小さな職人ミキサーの誕生である。 おじさんの一回り小さい、ノウハウを操るポリシーのないコピーエンジニアーになってしまうからだ。 日本の伝統技術を伝える、宮大工さんしかり、身近のところでは寿司職人に至るまで、親方のやっているノウハウを盗み見て覚えていく 匠 の世界を録音現場に作るためには、それなりに教える方も覚悟が必要になってくる、つまりおじさんにとっては我慢が重要なポイントになるのである。 もちろん全員の録音終了後には全員の作品をプレイバックし、その時におじさん流のコメント、そしてノウハウを語ってあげることにより、次回の録音時に役に立つように会話をすすめる。 そんなアドバイスが次回の録音時には、きっと役に立つだろうし、頭の引き出しのひとつにノウハウを収容出来るのではと考えるからだ。 しかし、一日2回のイベントで約20名の若者の録音を、我慢我慢でお付き合いをしていく、こんなに辛い仕事は久しぶりである。 当日ボサノバの弾き語りをしてくれた 犬塚 彩子 さんのパワーには驚かされた、 つまり一日45分2ステージがスタンダードだとしたら、今回は20ステージ以上をこなしたと(条件はもっと悪い、ひとりの若者エンジニアーには同じ曲で・・。と言う条件も付いて)同等の仕事量である。 いやはや恐れ入りました。

おじさんのひとり言、拡声器付きのひとり言になってしまったが、イベント無事終了となりました。

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