2011年8月20日土曜日

プロのマイクテクニック

急の話で申し訳ないのですが、“めざせ音匠 マイク指南塾”と言うセミナーを9月7日に開催することとなりました。 場所は東京湯島のオーディオテクニカ「アストロスタジオ」です。 セミナーの内容としてはマイクの基本構造や、ボーカリストを迎えたボーカル録りの実践等々、ちょっとしたノウハウを体験出来る内容にするつもりです。 本来は、プロの若手のエンジニアーを対象としたセミナーですが、録音に興味をお持ちのセミプロの方々にも出来たら参加してほしいプログラムです(これは行方洋一の独断のコメントです・・)。 お問い合わせは TEL 03-6801-2080 で情報をいただいてください。

2011年8月17日水曜日

東京の暑さと神戸の暑さ

先週ですが仕事で神戸に出かけました。新神戸で新幹線を下車し、駅前の駐車場に向かった時、東京に比べ同じような温度に自分自身が感じながらも、神戸の方が東京よりすごしやすいのでは・・?、と感じてしまいました。 考えてみると湿気が神戸の方が少ないイメージで体感的にこんな表現になったのでしょう。 さて、今回の神戸での目的は、本年も行われる神戸Jazz(10月2日神戸文化ホールにて公演)のスタッフとして名乗り出た、バックステージ・ワークショップ参加の若者たちとの第一回ミーティングに参加するためにかけつけました。専門学校の現役生徒である学生たちが現場の作業に興味を持ち、各グループに分かれプロの先輩達とコミニュケーションをとり、ステージを仕上げていく、最高の現場体験だと私も思うワークショップなのです。 各グループは舞台進行、照明、PA、録音と4グループで、録音グループは毎年私が担当しています。 今回のスケジュールは、初日午前中にメンバー紹介をし、大先輩、若者のコミニュケーションを取り、実際の現場での注意事項(やって良いこと、悪いこと)等々を納得いくまで話し合いワークショップをスタートしました。 午後からは各グループが別々に分かれ、各チームでプロのノウハウを習得する時間になりました。 録音グループは、私が用意した音源を使い、MONOからSTEREO録音の歴史的なサウンドを、音を通し体験してもらう時間にしました、もちろん昨年の神戸Jazz 2010の音源も聴いてもらいました。 2日目は、午前中に神戸ポートアイランド内の各所で前回のブログで紹介したH-2nを使い蝉など、そこにある音を各人自由に収録をしてもらいました。同じ蝉の声でもマイクのセッティング場所や角度など条件により録音サウンドが異なる事を体験してもらいたかったからです。レベルの取り方、マイクの角度、音源との距離等々色々な体験になってもらえたのではないか自負しております。 午後からはホールにBANDが入り照明、PA、舞台進行の実践的なワークショップになりました。 録音グループはステージ中継を行うのがベストか?と考えたのですが時間的な問題もあり、 今回は先のH-2nを使いそこにある音楽をどう伝えるか、と言うことに重点を置き録音体験をしてもらいました。 各自思い思いの場所に行き、収録場所をステージ近くに陣取ったり、2階照明室にお邪魔したり、ホール後部に陣取ったり、思い思い場所で録音にトライしてもらいました。 終了後、各人が録音した午前中の蝉、午後の音楽を全員でプレイバックし、音を確認し、人の人数分の音がそこにはあることを確認しました。 同じ機材で、同じ音源、でも録音された音は、録音した人の個性やノウハウそして体験が音の中にプラスされ存在する・・。 私流に言えばパイロットの方が滞空時間何千時間、と紹介されるのと同じようにミキサーマンが滞録音時間何千時間と紹介される、つまり何千時間も作業を行っていればその中からこんな場合はこうやれば事故から回避できる、 等というノウハウを数多く持つことが出来るからです。滞録時間の多い職人が腕の良さを売り物にする時代を作り上げたいからこそ、このようなセミナーに私は積極的に参加させて頂いているのです。 今回もバックステージ・ワークショップを企画して頂いた 神戸ジーベックホールの社長、スタッフの方々に大感謝をしております。学生時代の体験には色々な方法が有ると思いますが、本物の世界を体験させて頂けるワークショップは神戸Jazzだけではないでしょうか・・。10月の本番も頑張りましょう。