あけましておめでとうございます
ブログの書き込みがなんと月に一回・・・?
今年は何とか週一回を目的に頑張るつもりですが、無理かな??。
本年も音楽ライフ、オーディオライフを楽しくお楽しみ下さい。
さて、昨年末か今年の年初か忘れましたが?・・、TVで蒸気機関車を話題にした番組が
数多く放映されていました。
なんと懐かしい!、私がレコード会社に入社したのも、蒸気機関車が好きで好きで
たまらなく好きで、何時かは必ず蒸気機関車の録音をするぞ・・!。
と言う強い気持ちでプロの世界へ進んだのです。
当時、録音の世界は、徒弟制度が本流の考えで、職人を育て上げる為には
実働時間や個人の予定などは、まったく無視した無謀なスケジュールをこなす世界でした。
つまりプロになるための当たり前の時間なのです。
でも一生懸命努力をすればするだけの評価は頂ける世界でもありました。
音楽を録音しながら、自分なりの個性有る音を作り上げ、それが聴いて頂くお客様の趣向に
マッチするようになれば最高!と言う雰囲気でした。
何年かかったか忘れましたが、職人になるための努力は毎日続け、私はそれなりの
評価をいただきました。
次にやりたい?仕事は!そうです蒸気機関車の音を録音したい
蒸気機関車の録音を記録物とより趣味的に扱った録音方法はどうだろう・・。
(残念ながらブログの写真は現在の写真だが)
目の前をあのドラフト音が通過したら趣味の音としても、お客様に聴いて頂けるだろうか?。
オーディオファンはどのように聴いてくれるのだろうか?
色々考えながら日本全国のSLを収録させて頂いた。
当時はコンピューターもない時代でしたから、
録音依頼は日本国有鉄道本社に出向き、先ずは録音のための協力依頼から、
実際のスケジュール等の打ち合わせを行い、取材許可をいただき、現地に向かい、もちろん現地の鉄道管理局での打ち合わせでは場所、時間、取材クルーの人数等々を申告し
許可をいただき、その後、取材場所に移動・・。
このやり方を毎回行い、当局との信頼関係を作り上げたのです。
当時の国鉄職員は国鉄一家?
日本全国録音の旅を行いましたが現場では色々な楽しい思い出を作らせて頂きました。
これから思い出話として何回かに分けてお話ししようと思いますが、
今回はちょっと特殊な思い出からお話ししようと思います。
それは九州への取材時の出来事でした。
いつも通り、まずは門司鉄道管理局へのご挨拶からスタートだ。
当方のスケジュールとしては朝一番のJALで(羽田 07:20発)福岡行きをブッキングし
福岡空港到着後、博多駅から門司港駅にもどるつもりでした。
ところが出発前日、国鉄本社から連絡があり
出来たら門司鉄道管理局としては朝09:00から打ち合わせをスタートしたいとの事
JAL便では打ち合わせ時間に間に合わない、
急遽打ち合わせ前日の夜行寝台特急“はやぶさ”で、九州に向け出発。
早朝門司港駅に到着、駅前の食堂で朝ご飯を食べて時間がありすぎるのでTVを見ていると、
なんと臨時ニュース!!
羽田発福岡行きのJAL便(よど号)がハイジャックされたとの第一報!。
もしかしたら我々も乗っていたJAL便だ。
運がよいと言えば良いのだが、何でもチャレンジの行方洋一
ニュースを見ながら考えた。
もしかして今回のスケジュール、変更なしにスタートしていたら我々はよど号に乗っていた。
マイクもテープレコーダーも持っている、
怖いけどスクープサウンドを録音できたのではないだろうか・・・。
何を考えているのだろうか、若い頃の考えはそれなりに素晴らしい。
その後、録音場所を移動するため列車に乗り込むと、
我々のヘルメットに取材中と書いてあったのを一般の方が見て、よど号どうなりました・・?、
と質問攻め。
それはそれは不思議なSL取材の旅になりました。
こんなときは嘘をつかず本当は蒸気機関車の取材をしているのです
だから事件のことは知りません。
と、お答えしたのはゆうまでもありません・・・・・?。